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皆さん、こんにちは。
今回は血液検査「BNP」についてのお話しです。
あまり馴染みのない検査項目だと思いますが、大きな病院では非常に一般的に検査されています。
脳性ナトリウム利尿ペプチド(brain natriuretic peptide)の略でBNPと呼ばれています。
BNPの代わりに「NT-proBNP」を計測する施設もありますが、基準値が違いますので注意が必要です。
最初に脳から発見されたホルモンですので、脳性とついていますが、後に主に心臓の心室から
出ることが分かりました。
BNPは一言でいうと、「心臓への負担」を反映する検査です。
BNPには、血管を拡張し、水やナトリウムを尿に排泄し、心臓を保護する作用があり、
心筋梗塞や心臓弁膜症、不整脈などの心臓病だけでなく、高血圧や糖尿病など心臓に負荷のかかる状態でも上昇し、自ら心臓を保護しています。
そのためBNPが高いということは、何らかの負荷が心臓にかかっていることを意味し、心不全のマーカーとして使用されています。
ただしBNPが高いからといってもすぐには心不全の診断にはなりません。
息切れやむくみなどの自覚症状や、レントゲン写真、心臓超音波検査などの他の検査も行い、総合的に判断します。
当院では最短17分でBNPを測定できる機械を設置しております。
他院でBNPが高いといわれた方、息切れやむくみがあり心臓病がご心配な方はご相談ください。