睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に呼吸が10秒間以上停まることが繰り返しておき、一晩7時間の睡眠で30回以上、あるいは1時間あたり5回以上無呼吸が起こるものをいいます。この病気は、日中の眠気、熟睡感のなさなどの他、高血圧症や心臓病や脳血管疾患を悪化させます。できるだけ早く診断し、治療を始める必要があります。
主な症状
- 日中の眠気
- いびき
- 睡眠時の無呼吸
その他の症状
- トイレに起きる
- 起床時の頭痛
- 熟睡感がない
- 集中力の低下
- 夜間、苦しくて目を覚ます
- 寝相が悪い
専門外来
Specialty Outpatient
睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に呼吸が10秒間以上停まることが繰り返しておき、一晩7時間の睡眠で30回以上、あるいは1時間あたり5回以上無呼吸が起こるものをいいます。この病気は、日中の眠気、熟睡感のなさなどの他、高血圧症や心臓病や脳血管疾患を悪化させます。できるだけ早く診断し、治療を始める必要があります。
生活習慣病や肺がん、心血管疾患といった重篤な病気との因果関係が指摘されている中、禁煙に挑戦し失敗された方も多いと思います。健康保険で行う禁煙治療は、お一人の努力だけではなく、禁煙補助剤の使用や医師、看護師の指導、アドバイスを受けて治療が進められますので、ご検討中の方はお問い合わせください。
※禁煙治療は3ケ月で5回の通院プログラムとなり、禁煙成功率は約70~80%です。
喘息の本態は、気管支(気道)の粘膜に起こる慢性的な炎症です。炎症が強くなることで、気管支の内径が収縮して細くなったり、粘膜がむくんだり、また分泌物が多くなってしまった結果、空気の通り道が狭くなって呼吸が苦しくなる状態が喘息発作です。気道が高度に狭窄することで喘鳴や呼吸困難などの症状が引き起こされます。お子様の気管支喘息は1~2歳前後をピークとして、お子様の気管支喘息のうち80~90%が6歳までに発症すると考えられています。年齢が上がるごとに有病率が減少する傾向にあり、成長と共に治っていくことが多いとされています。近年では学童期の喘息有病率が増加傾向にあるとの報告もあり、6歳未満で喘息を発症した小児の約60%~80%は思春期までに治癒しますが、それでも症状がある場合は、半数以上が成人になっても治癒せず、継続的な経過観察や治療が必要となります。発症の原因は、アトピー素因などの遺伝的要因や、アレルゲンへの曝露、気道感染、タバコの副流煙や大気汚染物質の吸引、激しい運動や過換気など、さまざまなものが挙げられます。中でもアトピー素因が大きく関与しており、家族内にアレルギー性疾患患者が多いのも特徴です。治療法は、症状の重症度によって異なりますが、ステロイド薬の吸入やロイコトリエン受容体拮抗薬の投与などが行われます。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病と言えます。歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や慢性の咳や痰が特徴的な症状です。喘鳴や発作性呼吸困難など喘息の様な症状を合併する場合もあります。治療は内服薬や吸入薬などがあり、極端に血中の酸素が低い場合には在宅酸素療法が必要となることもあります。
首の前面にある甲状腺の異常や障害により、発生する症状の総称が甲状腺疾患です。甲状腺疾患には、甲状腺ホルモンの分泌過剰による甲状腺機能亢進症、分泌不全による甲状腺機能低下症、甲状腺炎、甲状腺がんなどが含まれています。甲状腺疾患は、合成・分泌が過剰になる機能亢進症と、低下する機能低下症とでは、症状に大きな違いがあります。機能亢進の代表的な病気は、バセドウ病です。甲状腺ホルモンは、新陳代謝に関与するものなので、これが過剰になると、動悸、多汗、筋力低下、下痢、過食、眼球の飛び出し、といった症状が現れます。一方、機能低下の場合は、言語障害、物忘れ、むくみ、食欲不振、便秘、無気力、眠気、女性の場合の無月経などの症状を呈します。代表的な病気は、橋本病です。別名、慢性甲状腺炎と呼ばれています。甲状腺疾患の原因は完全に解明されたわけではありません。自己免疫システムの異常による、と推定されていますが、その他にも、喫煙やストレス、ウィルス感染や放射線照射などにも影響されると考えられています。検査方法ですが、問診、触診、血液を採取してのホルモン検査、抗体検査、細胞診などが行われます。バセドウ病に対する治療は、甲状腺ホルモンの過剰生産を抑制することを主眼としています。抗甲状腺薬の内服、甲状腺の一部切除、放射性アイソトープ療法の3つが中心となります。機能低下を起こしている橋本病に対しては、甲状腺ホルモン剤の服用が行われます。甲状腺ホルモンが過剰な状態は不整脈の一つである心房細動の原因にもなるので注意が必要です。
現在の医療は西洋医学が中心となり、病気を診断しそれに合わせた治療薬、治療方法が存在します。ただ現在の医学で病気が証明されないような場合もあり、そのような時には補完的に漢方薬の出番があります。いくつも漢方薬を試して初めて症状が改善するようなこともありますので、じっくりと自分に合った漢方薬を探していくことが大切です。